カナビノイド受容体(1型/2型)と結合親和性を持つエンドカナビノイド(内因性リガンド)であるアナンダミドは、体内に於いて脂肪酸アミド加水分解酵素(FAAH)によって分解されます。アナンダミドがFAAHによって過大に阻害されることによる弊害は、様々な疾患になって現れます。製薬会社の中には、このFAAH阻害剤の研究に取り組んでいるところもあるようですが、成果をあげるのが難しい現状があるようです。
『FAAHは、多くの生体プロセスに関与していることが示されており、これを阻害することは、種々の状態の処置に有効であることが示されている。例えば、FAAHを阻害することは、慢性疼痛、急性疼痛、神経障害痛、不安神経症、鬱病、摂食行動、運動障害、緑内障、神経保護に関連する疾患および心疾患の処置に有用であることが示されている。しかし、現行のFAAH阻害剤は、試験管内での研究及び治療用途で必要な標的への選択性に欠け、生体活性および/バイオアベイラビリティが不足している。したがって、今日まで、FAAH阻害剤の治療への可能性は、本質的にまだ開拓されていない状態である。』...
天然の大麻に含まれるカナビノイト成分、中でもCBDは、この脂肪酸アミド加水分解酵素を拮抗する事が知られています。FAAH阻害剤の発明に膨大な費用がかかる中、一方で、自然界には既に天然のFAAH阻害剤がはるか数千年の昔から取り入られていました。近年に入り、石油化学産業などの保護の為に禁止された大麻や大麻産業...今、再び注目が集まるのは必然のことなのかも知れません。
Be Natural! Once Again!